洋服を収納するクローゼットは、実は備えつけを利用するだけでなく、DIYで劇的な変化を加えることができます。自作というとハードルが高いイメージですが、賃貸でも傷をつけずに楽しむ方法があります。
棚を作って置く方法であれば、釘を打ったりネジ穴を開けることなく、DIYのクローゼットが設置可能です。気軽に収納の幅を楽しみたいなら、市販の突っ張り棒を既存のクローゼットに追加するだけで良いです。これで既にあるバーに加えて、好きな位置と高さにバーを増やせます。
クローゼットを洋服入れではなく、シューズや小物の保管庫にしたいのであれば、スペースに合う棚を作るのがおすすめです。素材は木材がDIYに適していますから、ホームセンターなどで板の購入を行い、釘か木ネジで組み立てて設置しましょう。加工しやすいといっても、木材のカットは骨が折れますから、予めサイズを測ってお店でカットしてもらうと楽です。
手間を掛けたくなかったり、再利用や処分を考えてDIYをしたいのであれば、既製品のカラーボックスを置くのも1つの方法です。カラーボックスなら自由に加工できるので、柄がプリントされたシートを貼ったり、ペンキで好みの色にするのもありです。キャスターをつければクローゼット内で移動可能になりますし、扉を後づけして楽しむアレンジもできます。
ペンキは塗りつぶしたり絵や模様を描けるなど、自己表現をしたい人におすすめの楽しみ方です。表現したくてもハードルが高く感じられるなら、シートやシールを貼るだけでも違います。逆に、もっとクローゼットを自分好みにしたい場合は、スペース内に板を貼って、そこにアレンジを加えると印象が大きく変わります。板は内側に収まるように、正確に採寸してからカットを行うことが重要です。
固定は重量の軽い木材なら両面テープ、重量があるものならタッカーをおすすめします。タッカーは傷が目立ちにくく、穴が見えても木工用ボンドなどで簡単に塞げるので安心です。この後づけの板の上であれば、色をつけるのもが溝を掘るのも自由です。壁面に使用するタイルを貼ったり、棚を固定して小物の収納スペースを増やすこともできます。
壁側や垂直方向のデッドスペースは、活用次第で収納力がアップしますから、ここに目をつけるとDIYの楽しみ方が広がります。クローゼットが極端に小さかったりそもそも設置されていない住宅でも、押入れのスペースがその代わりになるので、誰にでも楽しめる可能性があります。