自宅の庭をアレンジして楽しむ人が増えています。「和風 庭園にDIY」というワードで検索すれば、いろいろなテクニックがヒットするでしょう。以前は洋風のテイストに仕上げるのが一般的でしたが、近年にはその傾向が大きく変わってきました。「和風 庭 DIY」の3つを軸として考える人も少なくありません。とはいえ、和風な庭というと池や橋などをイメージし、自分には難しいと感じる人も多いです。ところが実際は、驚くほど簡単に完成させることも不可能ではありません。お庭をDIYすることは極端にハードルが高い作業ではないのです。少なくともポイントを最初に押さえておけば、何をすべきか分からないという状態にはならないでしょう。
重要なのは事前にしっかりイメージすることです。試行錯誤しながら作ることも一興ですが、それでは曖昧性の強い仕上がりになりかねません。そうではなく、実現する特徴をしっかり定めることが必要になります。別の言い方をすると、コンセプトを明確にしておくということです。一口に日本庭園といっても、さまざまな方向性で設計されています。基本的には四季の美しさに着目していますが、それが絶対的な条件というわけではありません。自分だけのこだわりを盛り込んでも構いません。たとえば、池や橋がなくても日本庭園らしさを出すことは十分に可能です。
セルフで行ううえで求められるのは雰囲気を再現する能力です。この能力を身につけるには、雰囲気を言語するトレーニングが適しています。頭の中にある構図を言葉にできれば、それに従って作業を進めることも容易です。漠然としたイメージだけだと、上述のような試行錯誤を余儀なくされます。たとえば植物一つをとっても、具体的な種類まで定めておくことが基本です。それ以外の小物に関しても、同様でサイズや色まですべて決めておきましょう。跳び石のような設置型のものは当然ですが、移動が簡単な小物の活用も必須となります。
小物として使いやすいのが小さな石であり、それによって日本庭園のテイストは醸造されていきます。シックな石の周りに明るめの砂利を敷くことで、コントラスによる華やかさを演出できるでしょう。他にもさまざまな組み合わせがあるので、事前にイラストを描いたりして確かめるのが得策です。色だけでなく、サイズの組み合わせでもハイセンスな調和を生み出せます。色やサイズなど多角的な観点でデザインすることが庭のDIYには欠かせません。